中期計画

ChallengeforChange 変革への挑戦

マナックは、2028年度の創立80 周年に向けて「社員が活き活きと働き、製品で社会に貢献し続けるグローバル企業」となることを目指しています。社員一人ひとりが今までと違う発想や違う方法を模索し、意識と行動を「変える」ために中期計画で基本方針を策定しています。

マナック 中期計画 2021「Challenge for Change
~変革への挑戦~ 」

目指す企業像

個々の社員が情熱と誇りを持ち、
多様性を認めあい活き活きと働く企業

製品で社会に貢献し、グローバルに
展開する開発志向型の高収益企業

目指す企業像
HOP STEP JUMP HOP STEP JUMP

中期計画の基本方針

事業を成長させる重要施策として、「グローバル」「アライアンス」「リスクテイク」という3つのキーワードを掲げています。従来のマナックから脱却し、新たなマナックに変革するための指針としています。それに加えて、この3つの重要施策を達成し、成長のための基盤固めとするための5つの重点施策を定めています。

中期計画の基本方針 中期計画の基本方針
  • 事業を成長させる重要施策

    • グローバル

      国内市場中心から国際市場へ
      積極的に事業展開

    • アライアンス

      自前主義から脱却し、
      協業やオープンイノベーションへの転換

    • リスクテイク

      堅実・安定中心から
      成長に向けた「適切な」投資の実施へ

  • 成長のための基盤固めとしての重点施策

    • ICT/IoT化の加速

      • 基幹システムの更新
      • 工場スマート化への取り組み
      • 業務の見直し
      • ムダムリムラを排除
    • 人材への投資

      • 働き方の多様性
      • 人事制度の見直し
      • 女性社員活躍のための取り組み
      • 採用の強化
    • グループガバナンスの強化

      グループ全体のガバナンス向上

    • 投資基準の明確化

      社内投資基準の設定

    • 製品リストラクチャリング
      の徹底

      工場生産能力の最大化

成長を見込む分野

医薬品原料・中間体

がん関連 医療用医薬品 原料
婦人科領域 治験薬 中間体

がん関連医薬品原料と婦人科領域治験薬中間体の生産増強のために大型投資を実施していきます。
2021年度には投資効果が得られ、売上に大きく貢献すると見込んでいます。

医薬品原料・中間体

5G関連製品

ポリイミド樹脂原料

5Gの本格始動により、スマートフォン、パソコンを始めとした先端機器の需要は今後も堅調に推移すると見込んでいます。電子回路材料の絶縁基材などに用いられるポリイミド樹脂は同様に需要が伸びていくと見込んでいます。

5G関連製品

新規難燃材料

新規難燃材料開発

今後は、材料の分野に踏み込んだ“難燃材料”の研究開発にも注力していきます。難燃機能だけでなく、新しい機能を持たせた材料開発を目指しています。

新規難燃材料

業績計画

2020年度は、増強投資による減価償却費の増加によって経常利益が前年度と同じ水準に維持する見込みですが、中期計画最終年度の2021年度には、売上高114億円、経常利益7.2億円と過去最高を更新する計画としています。

連結

連結
連結 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
売上高(億円) 91 97 103 114
経常利益(億円) 3.9 4.8 4.8 7.2
経常利益率(%) 4.3% 5.0% 4.7% 6.3%

単体

単体
単体 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
売上高(億円) 74 82 88 98
経常利益(億円) 3.2 4.4 4.2 6.3
経常利益率(%) 4.3% 5.4% 4.8% 6.4%

マテリアル・ソリューション事業(難燃剤事業)

※2020年4月より「臭素・難燃ソリューション事業」から事業名称変更

マテリアル・ソリューション事業は、主に難燃剤事業を指します。中国での環境規制強化により、国内外ともに需要が旺盛で事業環境は堅調に推移すると予想しています。既存難燃剤では、白物家電等で使用されるPP樹脂用難燃剤の中国向け販売の拡大を実施していきます。また、製品ポートフォリオを充実させるため、機能性難燃不燃材料の新規開発も取り組んでいます。さらに、難燃剤という添加物単体だけではなく、”難燃材料”そのものの製造を見据えた協業も計画しています。

マテリアル・ソリューション事業
マテリアル・
ソリューション事業
2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
売上高(億円) 38 42 44 46
営業利益(億円) 1.4 2.1 2.1 2.4
営業利益率(%) 3.7% 4.9% 4.8% 5.2%

グローバル

  • 中国市場への拡販

アライアンス

  • 製品ポートフォリオの充実
  • 難燃剤単体から”難燃材料”の製造も見据えた協業

リスクテイク

  • 難燃剤関連追加投資の検討

ケミカル・ソリューション事業(ファインケミカル事業、ヘルスサポート事業)

ケミカル・ソリューション事業は、主にファインケミカル事業、ヘルスサポート事業を指します。医薬関連品目は、グローバル展開品2品目を中心に拡大を目指し、そのための生産能力増強投資を行います。2020年度は、増強投資による減価償却費負担が増加することで、一時的に営業利益率が低下しますが、2021年度以降に利益面でも投資効果が出ると見込んでいます。電子材料、5G向けに需要が堅調なポリイミド樹脂原料については、子会社の八幸通商にて事業の拡大を目指します。

ケミカル・ソリューション事業
ケミカル・
ソリューション事業
2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
売上高(億円) 53 55 59 68
営業利益(億円) 1.8 2.3 2.3 4.2
営業利益率(%) 3.4% 4.2% 3.9% 6.2%

グローバル

  • ヨウ化物需要が旺盛な欧州市場への拡販

アライアンス

  • ポリイミド樹脂原料生産能力増強

リスクテイク

  • 医薬関連生産能力増強投資